1年生の『科学と人間生活』の授業で、PET(ポリエチレンテレフタラート)樹脂をポリエステル繊維にリサイクルする実験を行いました。小さな穴をあけた空き缶にPETボトルの細片を入れ、加熱しながらモーターで回して、融けたPET樹脂を繊維状にします。学年末考査が終わてほっとしていたのか、後半がザラメ糖から綿菓子を作るからなのかわかりませんが、とても楽しそうでした。10年後にもしっかり『綿菓子』を作った記憶だけは残ると思います。(きっと、PETがポリエステルの1種だということは忘れてしまうんでしょうね)
学校の実験室から、アルコールランプがなくなって(使用禁止)しまい、ガスバーナーだと背が高すぎて火力がありすぎるので、Amazonで固形燃料(料亭で一人用の鍋などに使うやつ)を買って使ってます。着火マン以外で火をつけたことがないZ世代以降の若者にあえてマッチを渡したので、それだけで大喜びでした。
こちらは、ザラメ糖を加熱して、綿菓子にしているところです。残念ながらPETはこんな風に出てこなくて、ちょっとポリエステル繊維がとれただけでした。(細い繊維が出てくるそばから燃えてしまった班もあります。火加減ですかね)
モーターがキャップに取り付けてあるので、ボトルを交換するだけでPETでも砂糖でも使えます。回すのにコツがいりますが我ながらいいアイデアです。(笑)
実は同じ実験を、夏休みに小学生向けにやって、モータ付きのキャップはその時に作ったものをお借りしました。空き缶20個の穴あけは掃除のときに生徒に手伝ってもらいました。PETボトルを30本くらいリボン状に切る準備は、どうしてもボランティアがしたい生徒がひそかにガンバってくれました。陰で頑張った人に感謝ですね。