実験 紫キャベツのpH色見本作成

お知らせ
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12/3(金)、12/6(月)と、3年生の化学基礎(選択科目)で紫キャベツを使った実験を行いました。

紫キャベツの紫色は細胞中に含まれているアントシアン(アントシアニン)という色素が原因です。この色素は水溶液が酸性の場合赤、中性で青、塩基性(アルカリ性)で緑から黄色に色が変化します。初日は、キャベツをお湯で煮だすところから始めて、約5Lの抽出液を作り、酢やスポーツドリンクが何性なのか液性を調べました。

2日目は、塩酸(HCl)と水酸化ナトリウム(NaOH)でpH(水素イオン指数)が2~12までの溶液を作り、それぞれのpHでの色の見本を作りました。『かわいい!!!!』、『ばえる~!』という不思議な感想が、現代っ子ですね。めちゃくちゃ喜んでいました。ただ、分量を間違えたり、溶液を10倍に希釈するところでつまづいたり、器具や薬品の扱いはまだまだ。修業が足りません。

さっさと作ってしまってびっくりしましたが、やらかしている班です。

あと4本くらいができてません。手前のビーカーの青い液体は紫キャベツの抽出液を中性ph=7くらいにに調整したもの。原液は試験管の真ん中にある紫色(pH5.5くらいの弱い酸性)です。赤いのが塩酸で酸性にしたもの。黄色いのが水酸化ナトリウムでアルカリ性にしたものです。

試験管を10数本使ったので、ラベルをつけておかないと何が何かわからなくなります。

pHメーターなどでpHを測定したわけではないので、あまり正確ではありませんがうまくいった班は何とか完成したようです。

 なお、アントシアンはお察しのとおりアジサイの花の色の原因です。赤い花が咲く場合は、土壌が酸性、青い花が咲く場合は中性から弱いアルカリ性ということです。赤シソや紫イモも同じです。最近は目の疲労のために『ブルーベリーエキス配合』のサプリメントが売られています。これもアントシアン(成分表はアントシアニジンとなっていて、アントシアンの一部分)がたっぷり。キャベツを買いに行ったついでに薬局で買ってきましたが、ちゃんと色が変わりました。

https://aqua-kankyo.sakura.ne.jp/g-03.html