昨日の強風で桜はそろそろ葉桜。入学式までなんとか持ってくれました。昔、高校の国語の教科書に、「桜の花の桜色は、桜の木が木全体で、ずいぶん前から準備をしてつくったものだ・・」という文章があったのを思い出しました。
うろ覚えで申し訳ないですが、ある染織家の方が、真冬に桜の枝を煮詰めたところ、桜色の染料を作り出せたというお話だったと思います。春に花びらから染料を作ったんじゃなくて、冬に茶色の枝から採れる。ここがすごい。桜色は花だけで作っているんじゃなくて、真冬でも絶えない準備と、生命のすべてを傾けて全力で生み出されたものなんだと。
入学生の皆さんが3年後の3月に桜を咲かせるには、ここからが大変ですね。そう言って、花が散っている気がしました。
保護者の代表で謝辞を述べられた横山さん。借り物の言葉では絶対に言えない、思いのこもった挨拶で、とてもやる気をいただきました。ありがとうございました。